新専門医制度で皮膚科専攻をはじめて5年目におこなわれるであろう皮膚科専門医試験。
どれほど症例レポートや論文を書いて発表をしても、最後に乗り越えなければならない関門です。
試験を攻略するためには、「分析」することが大切ですよね。
- 試験の時間と問題数は?
- どんな形式の試験なの?
- 試験を作成する専門医試験委員の構成は?
- 過去問はどこで手に入るの?
という疑問をお持ちの方へ!
この記事では、皮膚科専門医試験の形式と準備についてまとめています。
皮膚科専門医試験の形式と準備(選択式100問と記述式20問)
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 | 選択問題 | 記述問題 | 面接 | 不適切問題 | 専門医試験委員会 委員長 |
2020 | 220 | 177 | 80.5% | 100 | 20 | 実施なし | なし | 田中勝 |
2019 | 231 | 185 | 80.1% | 100 | 20 | 実施なし | なし | |
2018 | 231 | 182 | 78.8% | 92 | 8 | 16 | なし | |
2017 | 213 | 166 | 77.9% | 93 | 7 | 19 | なし | 相馬直良 |
2016 | 226 | 178 | 78.8% | 89 | 11 | 22 | なし | |
2015 | 237 | 185 | 78.1% | 90 | 10 | 記載なし | 面接の2題 | 古川福実 |
2014 | 247 | 191 | 77.3% | 86 | 14 | 19 | 選択問題 脂腺癌の出題 |
|
2013 | 241 | 191 | 79.3% | 86 | 14 | 記載なし | なし | 岩月啓氏 |
2012 | 252 | 217 | 86.1% | 90 | 10 | 記載なし | 記載なし | |
2011 | 246 | 197 | 80.1% | 89 | 11 | 記載なし | なし | |
2010 | 212 | 166 | 78.3% | 85 | 15 | 記載なし | なし | |
2009 | 239 | 179 | 74.9% | 80 | 20 | 記載なし | なし |
2009年度からの皮膚科専門医試験について、JDA Letterに記載されているデータをまとめました。
毎年20問程度出題されていた口頭試問(面接)は、2019年度から廃止されています。
面接廃止以降は、選択問題100問程度と記述問題20問程度の出題となっています。
専門医試験委員会の委員長はここ数年は田中勝先生が担当されています。
そのほかの専門医試験委員は、「東部・東京・中部・西部」から2名ずつ、アドバイザリーとして6名、で構成されています。
2020年度現在、
「川村龍吉、乃村俊史、伊藤友章、並木剛、立花隆夫、益田浩司、下村 裕、室田浩之、浅野善英、伊東慶悟、門野岳史、神戸直智、長野 徹、安元慎一郎」の14名と委員長の田中勝先生が専門医試験委員会として試験問題の作成、採点に当たられています。
ちなみに毎年の委員会の構成は、日本皮膚科学会HPの「役員構成」から参照することができます。
役員の先生方の専門分野の出題がされていることもよくみられるので、余裕があれば各先生の専門について勉強することで試験対策になることもあるかもしれません。
しかし、役員の先生が交替していても過去問からの出題や毎年出題される問題が多数あるので基本は過去問による対策が重要だと思います。
過去問の入手先
過去問は、日本皮膚科学会のホームページにあります。
皮膚科学会員であればどなたでもダウンロードすることが可能です。
ダウンロードのための手順をご紹介します。
①日本皮膚科学会のHPから「会員・医療関係の皆様」をクリック
②「専門医制度」をクリック
③「学会認定専門医制度」をクリック
④「日本皮膚科学会認定皮膚科専門医に関する情報はこちら」をクリック
⑤「専門医認定申請」をクリック
⑥「試験問題(過去問題)」をクリック(ログインが必要です)
⑦試験問題の一覧から過去問を選択しダウンロード
以上が、過去問ゲットまでの手順です。
残念ながら過去問の答えや解説はありません。
こちらで、過去問を一問ずつ考察する記事を作成しています。