医師になって自分なりに研鑽も積んできた。
けれど、何か違う。なんでこんな環境で仕事をしているのだろう。
そう感じたときに読む記事を集めました。
かつての僕もそうでした。なにかのヒントになるかも。
医師の働き方と病院への疑問

働くことはつらいこと。
だから、医者の仕事がつらいのは当たり前。
でも、こんなに努力してる(してきた)んだからいつか楽になるはず。
そう考え始めてどれだけの時間が経ったでしょうか。
病院は、多くの医師にとって大学を卒業して初めて所属する組織です。
働き方に違和感を持つのは「病院の常識が実は当たり前ではないから」かもしれません。
病院での業務内容【なぜこんなことをしなければならないの?】

診察をして検査や治療を決定する。確かにそれは医師の仕事です。
しかし、病院で働き始めて多くの医師は気づきます。
こなさなくてはならない仕事の中心が(クリティカルな)診療がではないということに。
なぜこんなことになっているのか。まずはその原因から考えてみます。
外来編
入院編
在宅編
病院での業務環境【なぜこんなところなの?】

社会人を経ずに入職した場合、多くの医師にとって医療の世界が世界の中心です。
しかし、世界は医療・医師が中心というわけではありません。
「世間的な考え方の中心」と「医師個人の考え方の中心」にはズレがあるようです。
そのズレの正体を知ることであなたの「違和感」を言語化できるかもしれません。
お互いの価値観が違う【コミュニケーションエラー】
社会人を経ずに入職した場合、多くの医師にとって病院で触れ合う人々はこれまで自分が出会ったことのない人たちのことが多いです。
病院で働く人の多くや病院に来る患者さんの多くは、中高一貫校で勉強し大学受験のために尽くしてきた人ではありません。
そして、バックグラウンドが異なる人と価値観を共有することは簡単ではありません。
「コミュニケーションをとる」とは「相手の価値観(何がよくて何が悪いか)を理解する」ことだと僕は考えています。彼らがどのように考えているのか、なぜ上手く理解できないのか考えてみます。
ツール

- 電子カルテ
- 読み込み遅い問題
- 市場原理(市場規模)
- メーカー要因
- 医療機関の要因
- 読み込み遅い問題
- 医療機器
- 管理が面倒問題
- 薬機法
- 購入
- 保守運用
- 診療報酬
- コストとれるとれない問題
- 管理が面倒問題
- 検査機器
- 迅速検査外来でできない問題
- 臨床検査技師法
- 迅速検査外来でできない問題
- 雑品
- コスト取れない問題
- 特定保険医療材料かどうか
- コスト取れない問題
- 薬剤
- 新薬のルール
- 自己注射のルール
- なぜ上司は新しい薬をつかいたがるのか
- 科別業績で薬剤料が含まれるかどうか
- 化粧品
- 処方できない問題
- 案内しても買ってくれない問題
- 選択するというコスト
お金

- お金
- 基本給
- 医師の給与が高いのはなぜか
- 病院では存在に対する価値が高い(入院対応)
- 診療報酬の中心
- 医師以外の給与の割合
- 大学病院の給与が低いのはなぜか
- バイトの給与が高いのはなぜか
- 社会保険料が含まれない
- 定型的な仕事
- 医師の給与が高いのはなぜか
- 昇給
- 給与の上がりがあまり意識されないのはなぜか
- 人事制度とは
- 等級制度
- 評価制度
- 報酬制度
- 副業
- 医療行為を副業でできるか
- 医療法・医師法
- 医師が転職できないのはなぜか
- 医師の特権の多さ(業務独占・名称独占)
- 保険診療の容易さ(病院は競合が増えない)
- product:情報の非対称性
- price:固定(政治力)
- place:限定的
- promotion:不要
- ビジネススキルの欠如
- 医療行為を副業でできるか
- 基本給
時間帯
- 日勤
- 遅刻早退の時間がルーズなのはなぜか
- 休憩時間が確保されていない
- 遅刻早退の時間がルーズなのはなぜか
- 当直
- 夜勤扱いにならないのはなぜか
- 給与の関係と働き方改革(時間外上限)
- 労働基準法・36 協定
- 夜勤扱いにならないのはなぜか
時間
- 医療職の長時間労働のわけ
- 医療機関の遵法精神の欠如
- 聖域ならではの治外法権
場所
- 病院が汚いのはなぜ
- P/Lに注目するがB/Sには注目しない
- 経常利益とは売り上げから人件費を引いたもの
- 投資ができない病院
- 経営者
- 医療業界への保護
- 事務方のレベル
社会の判断基準を知る

日本の法令
日本で暮らす以上、守らなければ罰則を受ける可能性がある「ルール」。
それが法令です。
医療は聖域とされがちで、ブラックボックスであるがゆえに超法規的措置がおこなわれるケースもあるかもしれません。SNS による内部告発などで情報の透明性が高くなった今、少しずつ医療の治外法権が露呈し始めているように思います。
理不尽な働きかたを強いられていても、交渉できなければ、一生そのままです。働きかたの最低限のルールを押さえておけば、法令に反する状態である場合に交渉の余地があります。
「法令を守ってください」という言葉は組織に響きやすいです。今の働きかたに違和感を持っている方は知っておいて損はないと思います。
- 労働関連
- 労働基準法
- 労働契約法
- 安衛法
- 知的財産権
- 著作権法
- 特許法
- 個人情報保護法
- 消費者保護
- 特定商取引法
- 医療関連
- 医師法
- 医療法
- 薬機法
- 健康保険法
資本主義
2023 年現在、日本では新しい資本主義を目標に政策が実行されています。
日本で暮らしている以上、「資本主義」という価値観に基づいた意思決定がなされています。
医師であっても例外ではありません。
「資本主義とはなにか?」を知ることで意思決定の基準に一貫性を持たせられるかもしれません。
幸せとはどんな状態?
「幸せとは何か」という議論をすること自体、非常にうさんくさいですよね。
それでも、みんな「自分は幸せになりたい」と思っているはずです。
「幸せ」の概念は人それぞれだから議論しても意味がないという意見があると思います。もっともな考え方です。
幸せは人それぞれ、ただし「方向性がある」と主張する心理学者・精神科医がかつていました。
日本では「嫌われる勇気」で有名になったアルフレッド・アドラーです。
「幸せとは貢献感である」とシンプルな説明を深掘りします。
ビジネス
医師になれば将来安泰。
そんなに間違ってはいませんが、一般企業に勤めるひととのギャップを感じることもあるはず。
医療の世界よりもビジネスの世界のほうが広いはずで、病院といえども経営をうまく回さないといけません。
ビジネスの世界でのルールや価値基準を知っておけば、世の中への理解や納得感も醸成されるかもしれません。
- 営業
- マーケティング
- 会計・財務
- テクノロジー
所属したい組織を選ぶ

どんな仕事をしたいのか。
高校生の時点で意思決定をすることは困難な場合が多いです。
高校生までの間に人生を決定するような出来事にあうかたはそれほど多くないでしょう。
医師として仕事をしていると「違和感」を感じることもあるでしょう。
そんなときに「自分は誰のために仕事をしたいのか」を考えることでやりたい仕事が見えてくるかもしれません。
- 病院
- 医局
- 企業
- 日本
- 世界(サイエンス)
所属した組織で協働する
