2021-07

2019年度皮膚科専門医試験の第28問の考察です。乾癬の内服治療薬は長年エトレチナートとシクロスポリンのみでしたが、近年アプレミラストやメトトレキサートが承認され選択肢が増えました。本問ではアプレミラストに関する出題ですが、4種の内服治療薬の添付文書を比較整理しました。

2019年度皮膚科専門医試験の第27問の考察をしています。毛孔性紅色粃糠疹は新傾向の出題です。2020年度には家族性毛孔性紅色粃糠疹の病因遺伝子が出題されており、自己炎症性疾患の側面もあります。病型分類であるGriffiths分類や活性型ビタミンD3外用薬などの保険適用薬剤についてまとめています。

皮膚科の入院での手術料での算定についての解説です。厚生労働省のデータから算定頻度の高い入院での皮膚科の手術料についてまとめています。皮膚がんの手術料から耳介など特殊な部位の腫瘍の手術料算定まで幅広く説明しています。併算定できる手術料や点数が半分になる場合なども解説しています。

2019年度皮膚科専門医試験の第26問の考察です。近年の過去問にはない固定性扁豆状角化症に関する出題で新傾向の問題かもしれません。あたらしい皮膚科学では対応できない内容です。この記事ではRook's Textbook of Dermatologyをもとにポイントを絞って予想出題項目をまとめています。

2019年度皮膚科専門医試験の第25問の考察です。長島型掌蹠角化症では日本人の50人に1人が保因者とされ病因遺伝子SERPINB7の報告も日本からでした。2015年以降6回中3回で出題があり頻出です。本問の出典となった2013年の報告論文を通して専門医試験の長島型掌蹠角化症について考察しています。

2019年度皮膚科専門医試験の第24問の考察です。本問は道化師様魚鱗癬の病因遺伝子に関する出題でした。道化師様魚鱗癬を含め、非症候性の遺伝性魚鱗癬全般については第23問で解説しています。この記事では、一歩踏込み、道化師様魚鱗癬の「電子顕微鏡所見」について解説しています。