白斑の治療費はいくらかかるのか?

皮膚科のメニュー表

 病院には、定食屋さんのようなメニュー表がありません。

 治療はしたいけれど、どれくらい費用がかかるのかは、気になりますよね。

 この記事では、白斑のなかでも「尋常性白斑」の治療費について解説しています。

  • 白斑の治療費はいくら?
  • 白斑の治療での検査は?
  • 薬代はどれくらいかかるの?
  • 治療費の内訳は?

 といった疑問にお答えします!

※注意:多くの方の自己負担は3割なので、自己負担が3割の値段で説明します。

白斑 の治療費はいくらかかるのか?

じんましん の治療費はいくらかかるのか?

 ずばり、初診なら4500円程度再診なら1700円程度です。

 初診の場合は、「初診料(900円)」・「処方箋料(200円)」・「紫外線治療(1020円)」・「採血検査(2400円)」の合計で、

 再診(初診後1カ月以降)の場合は、「再診料(200円)」・「処方箋料(200円)」・「指導管理料(300円)」・「紫外線治療(1020円)」の合計で計算しています。

 尋常性白斑」、の場合には、指導管理料として「皮膚科特定疾患指導管理料Ⅱ」の300円がかかります。

 受診時の検査や処方箋のありなしでズレが生じることがありますが、概ねこのくらいの費用がかかります。

【指導管理料とは】
皮膚科の慢性疾患に対して、治療の計画と管理に対して月1回かかる費用です。
詳しくは、こちら(皮膚科特定疾患指導管理料とは?)

白斑の治療での検査の費用は?

白斑の治療での検査の費用は?

 尋常性白斑の場合には、甲状腺機能に異常をきたしている場合があるので採血検査をすることが海外のガイドラインでは推奨されています。(Taieb, A. V. E. T. F., et al. “Guidelines for the management of vitiligo: the European Dermatology Forum consensus.” British Journal of Dermatology 168.1 (2013): 5-19.)

 一般的な採血に加えて甲状腺機能の検査をすると、2400円程度の費用がかかります。

白斑の治療費の内訳は?

白斑の治療費の内

紫外線治療

 医療機関で受ける治療としては紫外線治療があります。尋常性白斑の部分に紫外線(ナローバンドUVBやエキシマレーザーを使用することが多いです)を週に2-3回程度あてることが海外のガイドラインでは推奨されています。(あてる頻度は「週に3回」や「月に1回」など、患者さんの都合と医療機関での決まりによって異なります。)

 効果が出ている場合には治療をつづけることが多いです。

費用は1回の受診で1020円程度です。

塗り薬の費用は?

塗り薬の費用は?
 ステロイド外用薬 薬価 1カ月使用量   1カ月負担    3カ月負担  
デルモベート21.9円/g10-20g70-140円200-400円
アンテベート23.3円/g10-20g70-140円200-400円
マイザー16.5円/g10-20g50-100円150-300円
デルモゾールG
リンデロンVG
27.7円/g10-20g80-160円240-480円
ボアラ19.3円/g10-20g60-120円180-360円
ロコイド12.9円/g10-20g40-80円120-240円
タクロリムス外用薬
プロトピック0.1% 99.9円/g
後発品54円/g
0.03% 102.4円/g
5-15g保険適応では
150-450円
保険適応では
450-1350円

 ステロイド外用薬に加えて、海外のガイドラインではタクロリムス外用薬を使用することも検討されています。(タクロリムス外用薬は尋常性白斑の保険適応はありません。また、紫外線治療との併用は日本では基本的におこなえない決まりになっています。)

 薬を塗る範囲が広いとたくさんの薬が必要になるので幅がありますが、月に数百円程度の費用がかかると考えておけばよいでしょう。

まとめ

まとめ
  • 白斑の治療費は、初診なら4500円程度再診なら1700円程度
  • 甲状腺機能を含めた採血検査費用は2400円程度
  • 紫外線治療は1回1000円程度(治療の頻度は週3回~月1回とさまざま)
  • 薬代は月数百円程度

 いかがでしたか?

 白斑の治療はなかなか完治が難しく付き合っていかなくてはいけない場合も多いですが、費用を知っていただきお金の不安を少しでも軽減できればうれしく思います。

他の病気の治療費はこちらにまとめています。

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