病院には、定食屋さんのようなメニュー表がありません。
治療をしたいけれど、どれくらい費用がかかるのかは、気になりますよね。
- にきびの治療費はいくら?
- 薬代はどれくらいかかるの?
- 市販の薬との違いは?
といった疑問にお答えします!
※注意:多くの方の自己負担は3割なので、自己負担が3割の値段で説明します。
にきびの治療費はいくらかかるのか?
ずばり、初診なら1100円程度、再診なら400円程度です。
初診の場合は、「初診料」・「処方箋料」の合計で、
再診の場合は、「再診料」・「処方箋料」の合計で計算しています。
受診時の検査や処方箋のありなしでズレが生じることがありますが、概ねこのくらいの費用がかかります。
治るまでの費用が合計でいくらかかるかは、受診の回数や一回当たりの処方される薬の数によります。
にきびの薬代は?
塗り薬
残念ながら、かぶれの治療とは違って、市販薬には「にきび」への効果が十分にわかっている塗り薬はありません。(2020年10月現在)
基本的には、医療機関を受診されて処方薬による治療をうけることをおすすめします。
薬価 | 1カ月 | 1カ月負担 | 3カ月負担 | |
ベピオゲル | 111.1円/g | 15-30g | 500-1000円 | 1500-3000円 |
ディフェリンゲル | 89.6円/g | 15-30g | 400-800円 | 1200-2400円 |
ダラシンTゲル | 32.9円/g | 10-20g | 100-200円 | 300-600円 |
エピデュオ | 147.2円/g | 15-30g | 650-1300円 | 2000-4000円 |
デュアック | 137.4円/g | 10-20g | 400-800円 | 1200-2400円 |
ゼビアックスローション | 74円/g | 10-20g | 220-450円 | 700-1350円 |
アクアチム | 32円/g | 10-20g | 100-200円 | 300-600円 |
代表的なニキビの外用薬の値段と3割負担での費用の目安です。
一番初めに使うことが多いのは、「ベピオゲル」です。
費用は1カ月で1000円程度です。
市販のニキビ用とされている薬は、1000円程度のものが多いですが、日本皮膚科学会のガイドラインで推奨されているものは残念ながらありません。
ほぼ同じ費用で治療をするなら、有効性が確立されている処方薬を使うのがいいですよね。
飲み薬
「赤にきび」で塗り薬で効果がないときには、塗り薬に加えて、抗生剤の内服をおこなうことがあります。
先発薬 ジェネリック | 薬価 | 1日 | 1週間負担 | 1カ月負担 | 3カ月負担 |
ビブラマイシン | 50mg 12.5円 100mg 22円 | 100mg | 50円 | 200円 | 600円 |
ミノマイシン | 50mg 19.1円 100mg 50.1円 ジェネリック 50mg 14.8円 | 100mg | 60-105円 | 250-420円 | 750-1250円 |
ルリッド ロキシスロマイシン | 150mg 47.7円 150mg 30.4円 | 300mg | 120-200円 | 480-800円 | 1500-2400円 |
塗り薬と比べると1カ月で200-800円費用は安くなっていますが、アメリカ皮膚科学会のガイドラインでは、副作用や耐性菌のことを考えて、
抗生剤の内服は3カ月にとどめる
ように記載されています。
そのほか、経口避妊薬(ピル)なども有効とするガイドラインもありますが、日本ではニキビに対して保険適応とはなっていません。
もちろん、抗生剤は市販のお薬はありませんので、処方薬を使用する必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
まとめると、次のようになります。
- にきびの受診費用は、初診なら1100円程度、再診なら400円程度
- にきびの市販薬は十分な効果が確立していない
- 薬代は塗り薬だけだと1カ月1000円程度、飲み薬も使用すると1500円程度
にきびの治療は、やめてしまうとまた悪くなってしまうことが多いので、月々の費用がわかっていると計画的に治療に取り組めますよね。
今回はにきびの保険治療の費用について解説しました。
自費治療(私費治療)は、選択肢も広がりますがクリニックによって費用が変わりますので各医療機関のホームページを参考にしてみてください。
コメント