かぶれの治療費はいくらかかるのか?

皮膚科のメニュー表

 病院には、定食屋さんのようなメニュー表がありません。

 治療をしたいけれど、どれくらい費用がかかるのかは、気になりますよね。

  • かぶれの治療費はいくら?
  • 薬代はどれくらいかかるの?
  • 市販の薬との違いは?

 といった疑問にお答えします!

※注意:多くの方の自己負担は3割なので、自己負担が3割の値段で説明します。

かぶれの治療費はいくらかかるのか?

かぶれの治療費はいくらかかるのか?

 ずばり、初診なら1100円程度再診なら400円程度です。

 初診の場合は、「初診料」・「処方箋料」の合計で、

 再診の場合は、「再診料」・「処方箋料」の合計で計算しています。

 受診時の検査や処方箋のありなしでズレが生じることがありますが、概ねこのくらいの費用がかかります。

 かぶれと水虫はとても似ていることがあるので、水虫の検査を行うこともあります。
水虫の検査はいくらかかるの?

 治るまでの費用が合計でいくらかかるかは、受診の回数や一回当たりの処方される薬の数によります。

かぶれの薬代は?

かぶれの薬代は?

 かぶれに対する薬は「ステロイドの塗り薬」が基本です。

 「処方薬」と「市販薬」に分かれていて、

処方薬は保険が効くので3割負担
市販薬は保険が効かないので全額負担

での購入となります。

 もちろん、医療機関を受診して処方された場合には、「処方薬」での3割負担となりますし、薬局で自らの判断で塗り薬を購入する場合には「市販薬」での全額負担となります。

処方薬

 ステロイド外用薬 薬価 1カ月使用量   1カ月負担    3カ月負担  
デルモベート21.9円/g10-100g70-700円200-2100円
アンテベート23.3円/g10-100g70-700円200-2100円
マイザー16.5円/g10-100g50-500円150-1500円
デルモゾールG
リンデロンVG
27.7円/g10-20g80-160円240-480円
ボアラ19.3円/g10-20g60-120円180-360円
ロコイド12.9円/g10-20g40-80円120-240円

 代表的なステロイド外用薬の値段と3割負担での費用の目安です。
 プロペトや保湿剤などとの混合があると値段はやや変わりますが、大まかにはこれくらいの費用になります。

 費用を抑えようとして塗る量が少なくて効果がでていないかたもよく外来に来られます。

 費用の目安を知って適切にたっぷり使って早く治せるといいですね!

市販薬

 薬局でも購入できるステロイド外用薬はありますが、

費用は10g 500-1000円

 と、処方薬と比べるとどうしても高くなってしまいます。
 こうなると、どうしても塗る量が少なくなり、治療がうまくいかないこともあります。

 そのほかの市販薬の注意点としては、

  1. 抗生剤の塗り薬などが含まれており、追加の薬の成分によるかぶれが起きうる。
  2. 処方薬と比べて効果が弱い。(市販のものだと強くてもリンデロンVGクラスです。)

 そのため、市販薬を使って、よくならない場合や悪くなった場合には、

  1. そもそも「かぶれ」ではない。
  2. 「薬」にかぶれてしまった。
  3. 「市販薬」のステロイドの強さが十分でない。

 ということがありえるので、医療機関を受診されるのがよいと思います。

まとめ

まとめ

 診察料・処方箋料と薬代を合わせると次のようになります。(1回20gの薬処方、検査なしの場合)

初診で1200円程度、再診で500円程度

 市販のお薬で20g使うとなると、1000-2000円かかってしまいますので、診察のこと考えると、受診した方が安く済む場合もありますね。(特に再診の場合)

 市販のお薬は薬局で手に入りますので、便利という点もあるので費用と症状を踏まえて受診するかどうかを考えられるとよいですね。

他の病気の治療費はこちらにまとめています。

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